非水系酵素触媒反応による糖鎖合成技術と構造性糖鎖集積造膜技術を開発し、生理不活性な樹木糖鎖のセロオリゴ糖をナノ構造化素子として機能利用することで、種々の生理活性オリゴ糖鎖をナノレベルで密度制御した新規バイオインターフェースの創出に成功した。ハイブリッド糖鎖自己組織化膜上で細胞培養を行ったところ、細胞形態や生理応答、自然免疫のシグナル伝達等に顕著な影響が見られ、分子ではなく界面ナノ構造が直接誘導する生体反応の存在を実証した。再生医工学分野で注目の糖鎖系バイオマテリアルの学理と新技術を学術領域とする「グライコナノアーキテクトニクス」の研究基盤を開拓した。
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