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2009 年度 実績報告書

低混雑社会実現のためのサービスインフラ利用モデルと行動調整システム

研究課題

研究課題/領域番号 21680014
研究機関北海道大学

研究代表者

川村 秀憲  北海道大学, 情報科学研究科, 准教授 (60322830)

キーワードマルチエージェント / TSP / ゲーム理論 / 社会的インフラ
研究概要

本年度は,道路交通,都市輸送,窓口,病院,飲食施設など,人々の行動の多くは社会に設置されたサービスインフラを利用する状況をゲーム論的にモデル化すること,およびナッシュ均衡・パレート最適解の観点から分析することに注力した.サービスインフラを利用することは,各個人にとっては制約条件付き資源利用問題としてとらえることができ,それぞれが最適化の結果得られた戦略をとることが合理的判断となる.一方,その問題を最適化する際の評価関数は他の個人がとる戦略に密接に関連しており,個々の評価関数として単独に分離できない.これが本問題がゲーム論的な状況である所以である.
本年度はモデルの基礎に巡回セールスマン問題を採用し,「動的巡回セールスマン問題(TSP)」という新たなインフラ利用モデルを提案した.ここでは,各セールスマンは従来のTSPと同様に都市の巡回時間の最小化を目的とするが,各都市間の路を共有しており,同時に複数のセールスマンが同じ路を利用した際にはその巡回時間が利用人数に応じて長くなるモデルである.セールスマンが単独の時は従来のTSPと一致し,また各セールスマンは巡回時間が動的な以外は従来のTSPと同様の最適化手法がそのまま利用できる.解構造の分析および最適化手法に従来TSPの研究成果を存分に利用できるので,今後の研究の進捗がスムーズに行える準備ができたと考えている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] TSPに基づく共有資源の社会的利用モデルの提案と考察2010

    • 著者名/発表者名
      小野良太, 川村秀憲, 鈴木恵二
    • 雑誌名

      情報処理学会「知能と複雑系研究会」研究会報告 PDF

  • [雑誌論文] TSPに基づく共有資源の社会的利用モデルに関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      小野良太, 川村秀憲, 鈴木恵二
    • 雑誌名

      第9回複雑系マイクロシンポジウム

      ページ: 17-22

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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