• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

リン酸化シグナルを介した神経系細胞の形態制御、及び水頭症発症の分子基盤の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21680033
研究機関東京大学

研究代表者

中澤 敬信  東京大学, 医科学研究所, 助教 (00447335)

キーワードFyn / RhoGAP / チロシンリン酸化 / シグナル伝達 / 脳・神経 / 水頭症
研究概要

本年度は、Fynを介した神経系細胞の形態制御の分子基盤を明らかにすることを目的として、申請者がFynの基質として最近同定した新規Rho GTPase-activating protein(GAP)分子であるp250GAP(中澤ら、J Neurochem 2008 ; Mol Biol cell 2003 ; Biochem Biophys Res Commun 2003)、及びTCGAP(中澤とLiuら、J Biol Chem 2006)の神経系細胞の形態形成における機能の解析を行った。まず、初代培養神経細胞を用いて、TCGAPの神経細胞の形態制御への関与を検討したところ、TCGAPの過剰発現によって神経突起の形態に異常が見いだされた。またTCGAPノックダウン細胞の形態には大きな異常が見られなかった。また、TCGAPによる神経細胞の形態制御のメカニズムの解明を目的として、TCGAPの会合分子の検索をTCGAPの全長を用いたyeast-two hybrid screeningを用いて行い、細胞骨格関連遺伝子や神経栄養因子の受容体などを同定した。以前の解析によって、p250GAPは神経細胞のスパインの形態を調節していることを明らかにしている。今年度は、p250GAPのチロシンリン酸化が、そのステップに関与しているかどうか、変異体の発現などの手法で検討したところ、p250GAPのチロシンリン酸化と形態制御の関連性は見出すことができなかった。本年度の研究によって、TCGAPの神経細胞の形態制御のメカニズムの一端を明らかにすることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Involvement of NMDAR2A tyrosine phosphorylation in Depression-related behavior2009

    • 著者名/発表者名
      Taniguchi, Nakazawa, Tanimura, et al.
    • 雑誌名

      The EMBO Journal 28

      ページ: 3717-3729

    • 査読あり
  • [学会発表] Involvement of NMDAR2A tyrosine phosphorylation in depression-related behavior2009

    • 著者名/発表者名
      中澤敬信
    • 学会等名
      第32回 日本分子生物学会・年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-12-12
  • [学会発表] The novel NYAP phosphoprotein family couples activation of Phosphoinositide 3-kinase(PI3K)p85 with the cytoskeletal WAVE signaling pathway in the brain2009

    • 著者名/発表者名
      横山一剛
    • 学会等名
      第32回 日本分子生物学会・年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-12-11

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi