• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

金属含有体の検査を可能にする超低磁場MRI装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21680040
研究機関東京大学

研究代表者

関野 正樹  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20401036)

キーワード超伝導材料・素子 / 計測工学 / 生物・生体工学 / バイオ関連機器 / 磁気共鳴
研究概要

医療診断技術として広く普及している磁気共鳴イメージング(MRI)が苦手とする測定体の一つに、金属含有体がある。脳の留置電極や骨固定用のボルトなど、金属を含む医療器具は多い。また近年ではMRIガイド下での手術も積極的に試みられているが、手術器具は大半が金属製である。MRIの視野内に金属が入った場合、その周囲は画像の顕著な乱れや信号消失が生じるため、正確な画像検査は困難になる。またMRI撮像中に金属が発熱するため、安全性の問題も大きい。本研究では、MRIの磁場強度を従来の10000分の1のレベルまで下げることで、このような悪影響を受けずに金属含有体の画像検査を可能にするMRI装置を提案し、その基盤技術開発を行うことを目的としている。
超低磁場MRIの開発機を用いて、測定実験を行った。まず、測定体に分極コイルから数mTの磁場を与えることで、試料内の水素原子核を磁化させる。続いて,これと直交する方向に30μTの静磁場を加えることにより、磁化ベクトルは静磁場方向を回転軸として1.3kHzの周波数で歳差運動する。この磁化がもとになり、測定体の上に置いた磁気センサでは、同周波数で変動する微弱な磁場が検出される。傾斜磁場コイルは、静磁場に空間的な傾斜をつける機能を持ち、これは従来型MRIと同様の原理に基づいている。制御用コンピュータ上で各コイルの動作をプログラムし、水を満たしたサンプルチューブおよび実験動物を測定体として、NMR測定実験を行った。信号取得用のSQUIDセンサの出力をもとに、信号対雑音比や感度などの基本的な性能を評価した。
実験と並行して、上記の金属含有体の数値解析モデルを構築し、MRI測定時に発生する交流磁場の分布と、金属部品の発熱量を計算した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Taeseong Woo, Masae Nagase, Hiroyuki Ohsaki, Masaki Sekino2013

    • 著者名/発表者名
      Development of a SQUID system for ultralow-field MRI measurement
    • 学会等名
      International Symposium on Applied Electromagnetics and Mechanics
    • 発表場所
      Quebec, Canada
    • 年月日
      20130730-20130802
  • [学会発表] 超低磁場MRI用のSQUIDシステムの基礎研究

    • 著者名/発表者名
      禹泰城, 長瀬まさえ, 関野正樹
    • 学会等名
      電気学会マグネティックス研究会
    • 発表場所
      東京, 電力中央研究所
  • [学会発表] A low-Tc SQUID system for ultralow-field MRI

    • 著者名/発表者名
      Taeseong Woo, Masae Nagase, and Masaki Sekino
    • 学会等名
      Seoul National University-University of Tokyo Joint Seminar
    • 発表場所
      Seoul, Korea

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi