| 研究概要 |
本研究では身体運動に関連する遺伝子発現制御のうち,とくに身体運動に起因するメカニカルストレス誘導性マイクロRNAによる転写後制御について統合的に解析することを目的とする.
本年度はマイクロアレイを用いた網羅的解析により,メカニカルストレス誘導性miRMを複数同定した.同定されたメカニカルストレス誘導性miRNAに関して,培養細胞および動物個体を用いてその機能を解析した.すなわち,同定されたmiRNAの強制発現ベクター,miRNAをノックダウンするLNA化アンチセンスオリゴ,miRNAの標的遺伝子のレポーター等を組み合わせて遺伝子導入し,その表現系を解析することでいくつかのmiRNAの機能を明らかにした.現在,メカニカルストレスがmiRNA発現を誘導するメカニズムに関して,メカニカルストレスにより誘導される細胞内シグナル(メカノトランスダクション)に連なるpri-miRNAの転写制御の解析および,miRとmRNAの相互作用に関する解析を培養細胞および動物個体を用いて行っている.
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