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2012 年度 実績報告書

脳性麻痺構音障がい者の発話スタイルの解析及びハンズフリーコミュニケーションの研究

研究課題

研究課題/領域番号 21680054
研究機関神戸大学

研究代表者

滝口 哲也  神戸大学, 都市安全研究センター, 准教授 (40397815)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード音声認識 / 脳性麻痺 / 構音障がい
研究概要

脳性麻痺構音障がい者の音声コミュニケーションの実現を目指し,H24年度では,「ランダムプロジェクションを用いた構音障がい音声の認識および誤り単語検出」及び「非負値行列因子分解による構音障がい者の話者性を維持した声質変換」に関する研究を進めた.
1.ランダムプロジェクションを用いた構音障がい音声の認識
本研究では,アテトーゼ型の脳性麻痺による構音障がい者を対象とした音声認識の実現を目指している.彼らは意図的な動作時や緊張状態にある場合に筋肉の制御が難しくなり,アテトーゼと呼ばれる不随意運動を伴う.アテトーゼ型の構音障がい者の発話スタイルは健常者と大きく異なり,認識精度が著しく低下する.ランダムプロジェクションとは,空間写像の一手法で,その変換写像行列の各要素がある確率分布に従うランダムな値として定義される点に特徴を持つ.提案手法では,複数のランダム写像行列を用いて音声特徴量を変換した.各々の特徴量を用いて音声認識を行い,各認識結果を投票により統合することで最適な認識結果を得た.さらに,その投票結果に基づく正誤判定手法を提案した.
2.非負値行列因子分解による構音障がい者の声質変換
非負値行列因子分解を用いたExemplar-basedな声質変換を構音障がい者の発話に適用し,不安定な発話音声をより聞き取りやすく変換することを目指した.従来の統計モデルを用いた声質変換技術は,主として話者変換を目的としていたため,入力話者の声質は完全に別の話者の声質に変換されてしまう.本研究では,障がい者の母音と健常者の子音を組み合わせたCombined Dictionaryを用いることで,入力障がい者音声の話者性を維持しつつ,より聞き取りやすく変換することを可能にした.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] Robust Feature Extraction to Utterance Fluctuations Due to Articulation Disorders Based on Sparse Expression2012

    • 著者名/発表者名
      Toshiya Yoshioka
    • 雑誌名

      APSIPA

      ページ: 4 pages

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Consonant Enhancement for Articulation Disorders Based on Non-negative Matrix Factorization2012

    • 著者名/発表者名
      Ryo Aihara
    • 雑誌名

      APSIPA

      ページ: 4 pages

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Robust AAM-Based Audio-Visual Speech Recognition against Face Direction Changes2012

    • 著者名/発表者名
      Yuto Komai
    • 雑誌名

      ACM Multimedia

      ページ: 1161 - 1164

    • 査読あり
  • [学会発表] ランダムプロジェクションを用いた構音障害音声の認識および誤り単語検出2013

    • 著者名/発表者名
      吉岡利也
    • 学会等名
      日本音響学会春季研究発表会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130313-20130315
  • [学会発表] 非負値行列因子分解による構音障害者の話者性を維持した声質変換2013

    • 著者名/発表者名
      相原龍
    • 学会等名
      日本音響学会春季研究発表会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130313-20130315
  • [学会発表] 自閉症スペクトラム障害児と定型発達児の識別に関する音響特徴量選択の検討2013

    • 著者名/発表者名
      石井良
    • 学会等名
      日本音響学会春季研究発表会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130313-20130315
  • [学会発表] シンタックスとセマンティックスに基づく音声認識結果の2段階訂正2012

    • 著者名/発表者名
      中谷良平
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20121220-20121221
  • [学会発表] 構音障害者の音素認識誤りの傾向2012

    • 著者名/発表者名
      吉岡利也
    • 学会等名
      日本音響学会秋季研究発表会
    • 発表場所
      長野
    • 年月日
      20120919-20120921
  • [学会発表] Sparse Coding を用いた唇情報からの音声変換2012

    • 著者名/発表者名
      相原龍
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2012-12-21

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公開日: 2014-07-24  

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