研究概要 |
電気ケーブルを模擬した金属導体に薄いポリマー(ポリエチレン)被覆を施した試料の燃焼過程の定常性を評価するため,電線燃焼試験および理論構築を試みた.燃焼過程の高速度画像から簡略モデルを採用することが適切と判断されたため,導体がある場合でもB定数理論が成立し得るかどうかの評価を行った結果,その有効性を確認することに成功した.実験結果からは溶融部体積の非定常性を含めた熱バランスを検討し,定常状態がどのような条件で達成されるのかを解明した.以上の研究成果より,定常性が発現する物理過程を見出すことに成功した.
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