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2009 年度 実績報告書

雇用者被用者マッチデータの国際比較

研究課題

研究課題/領域番号 21683001
研究機関一橋大学

研究代表者

神林 龍  一橋大学, 経済研究所, 准教授 (40326004)

キーワード労働経済 / 賃金格差 / マッチデータ
研究概要

本研究の特徴は、労働者集団としての性格、すなわち同一事業所に属する労働者の平均学歴、平均勤続年数や男女比を考慮した賃金関数の推定を、雇用者・被用者マッチデータを用いて国際比較を行う点にある。研究を遂行するにあたっての最大の留意点はデータセットの確保と利用である。
2009年度は日本についてのデータの確保を最優先した。具体的には、厚生労働省より賃金構造基本統計調査、雇用動向調査、労使コミュニケーション調査、就労条件等実態調査の調査個票に関して、さらに総務省より事業所・企業統計調査の名簿情報に関して、統計法33条に則り目的外利用を申請し、2010年3月時点で利用許可を得た。これらのデータのうち、賃金構造基本統計調査と雇用動向調査は2005年から2008年までの4力年について、労使コミュニケーション調査は2004年調査が賃金構造基本統計調査のうち2005年調査に、就労条件等総合調査は2007年および2008年調査が賃金構造基本統計調査のうち2007年および2008年調査に対応することが判明した。これらの調査について事業所レベルでのマッチングがどの程度成立するかは2010年度以降の研究に持ち越されるが、事業所について一定のデータが確保できたと考えられる。
また、ドイツ(ニュルンベルグ)の労働統計局、オランダ(デンハーグ)の統計局、スウェーデン(オレブロ)の統計局を訪問し、同種のデータが利用可能か検討した結果、ドイツではある程度類似したデータセットが利用可能であることが判明した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 1980年代以降の日本の労働時間2010

    • 著者名/発表者名
      神林龍
    • 雑誌名

      『労働市場と所得分配』(樋口美雄編)(慶応大学出版会)

      ページ: 159-197

  • [雑誌論文] 政府統計の接合データの作成と利用:工業統計調査と賃金構造基本調査の例2010

    • 著者名/発表者名
      川口大司・神林龍
    • 雑誌名

      『応用ミクロ計量経済学』(北村行伸編)(日本評論社)

      ページ: 192-228

  • [学会発表] Labor Market Polarization in Japan2010

    • 著者名/発表者名
      Ryo Kambayashi
    • 学会等名
      Trans Pacific Labor Seminars
    • 発表場所
      University of California, Santa Barbara(the U.S.)
    • 年月日
      2010-03-13
  • [学会発表] Minimum wage in the Deflationary Economy2009

    • 著者名/発表者名
      Ryo Kambayashi
    • 学会等名
      European Association of Labor Economists
    • 発表場所
      The Ravel Hotel, Tallinn(Estonia)
    • 年月日
      2009-09-12
  • [図書] 日本の外国人労働力2009

    • 著者名/発表者名
      中村二朗、内藤久裕、川口大司、神林龍、町北朋洋
    • 総ページ数
      328
    • 出版者
      日本経済出版社

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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