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2012 年度 実績報告書

特異点を持つシンプレクティック多様体上のラグランジアンファイブレーションの構造

研究課題

研究課題/領域番号 21684001
研究機関北海道大学

研究代表者

松下 大介  北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (90333591)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードシンプレクティック / ラグランジアン
研究概要

本課題の目標は大きく次の三点であった. 1. 必ずしも非特異とは限らないシンプレクティック多様体はいつラグランジアンファイブレーションを持つか?2. 持った場合の底空間は射影空間となるか?3. 新しいラグランジアンファイブレーションはどのようにして構成出来るか?24年度はこれらの問題に対し, 部分的ではあるが解答を与えることが出来た. それを各項目について記す. 1. 海外の研究者の結果と合わせることによって, 現在知られている非特異な既約シンプレクティック多様体のうち二つの例外を除いてラグランジアンファイブレーションを持つための必要十分条件を与えた. 2. 1. と同じく, 二つの例外を除いてすべてのラグランジアンファイブレーションの底空間が射影空間となることを示した. また, 底空間が非特異である場合にはすでに射影空間となることは知られていたが, この命題の新しい別証明を与え, 特異点がある場合にも同じ主張が成立することを示した. 1,2 の結果を受けて, これからは残った例外に対しての研究が望まれる. 3. 非特異なシンプレクティック多様体上のラグランジアンファイブレーションに対して, 相対的な層のモジュライ空間は元のラグランジアンファイブレーションのすべてのファイバーが既約が被約であれば, やはり非特異であり, シンプレクティック多様体となることを示した. このファイバーに関する条件はかなりきついものなので, これを緩める方向に研究を進展させたい. また以上の成果は得たものの, 論文等での発表が遅れており, 25年度はその作業に傾注する予定である.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 5件)

  • [雑誌論文] On Lagrangian fibrations2013

    • 著者名/発表者名
      松下大介
    • 雑誌名

      第57回代数学シンポジウム報告集

      巻: 57 ページ: 177-182

  • [学会発表] A base space of Lagrangian fibrations of symplectic varieties2013

    • 著者名/発表者名
      Daisuke MATSUSHITA
    • 学会等名
      Laboratory of algebraic geometry: weekly seminar
    • 発表場所
      Russia, Moscow, Higher School of Economy
    • 年月日
      20130306-20130306
    • 招待講演
  • [学会発表] On birational semi-rigidity of Lagrangian fibrations2012

    • 著者名/発表者名
      松下大介
    • 学会等名
      大阪大学代数幾何セミナー
    • 発表場所
      大阪大学(大阪府豊中市)
    • 年月日
      20121217-20121217
    • 招待講演
  • [学会発表] On isotropic divisors of the Hilbert scheme of K3 surfaces2012

    • 著者名/発表者名
      Daisuke MATSUSHITA
    • 学会等名
      Hyper-Kahler Geometry
    • 発表場所
      USA, NY, Simons Center of Geometry
    • 年月日
      20121029-20121102
    • 招待講演
  • [学会発表] On Lagrangian fibrations2012

    • 著者名/発表者名
      松下大介
    • 学会等名
      第57回代数学シンポジウム
    • 発表場所
      京都大学数理解析研究所(京都市左京区)
    • 年月日
      20120820-20120823
    • 招待講演
  • [学会発表] On semiampleness of nef divisors on the hilbert scheme of K3 surfaces2012

    • 著者名/発表者名
      Daisuke MATSUSHITA
    • 学会等名
      Kaehler geometry builds on classical algebraic geometry
    • 発表場所
      フランス, ナント, Leray研究所
    • 年月日
      20120521-20120526
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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