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2009 年度 実績報告書

太陽光の有効利用のための新炭素材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21685022
研究機関独立行政法人物質・材料研究機構

研究代表者

若原 孝次  独立行政法人物質・材料研究機構, ナノテクノロジー基盤萌芽ラボ, 主幹研究員 (40303177)

キーワードフラーレン / 太陽電池 / ハイブリッド
研究概要

もっともクリーンなエネルギーである太陽エネルギーの有効利用をめざしたナノ炭素材料の開発を目的として研究を行った。フラーレンナノファイバーは、直径が小さくなると導電性が向上するという非常に興味深い特性を有していることがすでに明らかになっている。そこで、100nm以下の平均直径を有するフラーレンナノファイバーの合成を目的として研究を行った。合成条件を検討した結果、界面の面積を制御するという非常に簡便な方法で、ナノファイバーの直径制御が可能であることを見出した。合成したフラーレンナノファイバーの構造について、SEMや高分解TEMを用いた観察により、その結晶構造などを明らかにした。
また、合成したフラーレンナノファイバーの物性評価として吸収スペクトルや太陽電池の作製を行った。さらに、ドナー分子であるフェロセンとの複合化を検討した。その結果、フラーレンとフェロセンのハイブリッドナノシートや、フェロセンがナノファイバー表面に物理吸着したドナーアクセプターのナノ材料の創製に成功した。特に、フラーレンとフェロセンからなるナノシートにおいては、両者の間に電子的な強い相互作用が存在することを固体状態の反射スペクトルの測定から明らかにすることができた。さらに、理論計算を行うことで、フラーレンとフェロセンのより詳細な相互作用についても検討した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Preparation and Optical Properties of Fullerene/Ferrocene Hybrid Hexagonal Nanosheets and Large-Scale Production of Fullerene Hexagonal Nanosheets2009

    • 著者名/発表者名
      T.Wakahara, 他
    • 雑誌名

      J.Am.Chem.Soc. 131

      ページ: 9940-9944

    • 査読あり
  • [学会発表] Preparation and Optical Properties of Fullerene/Ferrocene Hybrid Hexagonal Nanosheets2009

    • 著者名/発表者名
      T.Wakahara, 他
    • 学会等名
      NMS-V
    • 発表場所
      上海、Fudan University
    • 年月日
      20091018-20091022
  • [学会発表] フラーレン/フェロセンハイブリッドナノシートの合成と光物性2009

    • 著者名/発表者名
      T.Wakahara
    • 学会等名
      第37回フラーレン・ナノチューブ総合シンポジウム
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      20090901-03
  • [学会発表] Metal/Fullerene Hybrid Nanomaterials2009

    • 著者名/発表者名
      T.Wakahara
    • 学会等名
      Carbon 2009
    • 発表場所
      フランス、Biarritz、Evpace Bellevue&Casinomunicipal
    • 年月日
      20090614-19
  • [学会発表] Endofullerene nanowhiskers and nanosheets2009

    • 著者名/発表者名
      T.Wakahara
    • 学会等名
      NIMS Week 2009
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      2009-07-24
  • [備考]

    • URL

      http://www.nims.go.jp/fullerene/index/index.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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