(1) 単分散球状シリカナノ粒子:いったん生成した単分散シリカ粒子をシードとし、TEOSを再び添加することで、新たな粒子の生成を抑えながらシードである粒子の成長反応のみを進行させることに成功している。まず年度前半に、この「シード法」により、~600nmまで拡大することに成功した。 (2) 成分の多様化と機能の発現:(1)により調製したシリカ粒子を鋳型にしたカーボンレプリカの作製と構造解析を実施した。年度後半より非シリカ系酸化物の調製に着手し、ニオブやタンタルの酸化物の調製に成功した。 (3) 球状メソ多孔質シリカナノ粒子:年度前半は用いる界面活性剤の種類、合成条件の検討を行い、生成物の構造解析をTEM、SEM、窒素吸着などにより行った。その結果、平均粒子径20nm~150nmの範囲で制御可能な球状メソ多孔質シリカナノ粒子の調製に成功した。 (4) 規則性シリカナノ粒子薄膜:シリカ粒子の分散液の濃度やディップ速度を検討し、均質性の高いシリカ粒子薄膜の調製に成功した。
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