(1)単分散球状シリカナノ粒子:H21年度までに「シード法」により、~600nmまで拡大することに成功した。H22年度において、合成時に用いる塩基性アミノ酸の量を減らすことにより粒子径を5nm程度まで小さくすることに成功した。このようなナノサイズのシリカナノ粒子は高い比表面積を有しメソポーラスシリカともいえる。 (2)成分の多様化と機能の発現:(1)により調製したシリカ粒子を鋳型にしたカーボンレプリカの作製と構造解析を実施した。種々の粒子径の単分散シリカナノ粒子のコロイド結晶体を鋳型にしてメソポーラスWO3の調製と光触媒としての応用も実施した。 (3)球状メソ多孔質シリカナノ粒子:H21年度までに、様々規則性シリカナノ粒子の合成手法を応用することで、20nm程度の球状メソポーラスシリカナノ粒子、ならびにTi含有球状メソポーラスシリカナノ粒子調製に成功した。H22年度において、Ti含有球状メソポーラスシリカナノ粒子にシリル化処理を行い、触媒性能の向上を図った。その結果、トリメチル化することで粒子の疎水性が向上し、触媒活性を向上できた。
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