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2009 年度 実績報告書

電界共役流体の流動メカニズムの解明とこれを用いたマイクロ液圧源の最適設計法

研究課題

研究課題/領域番号 21686017
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

竹村 研治郎  慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (90348821)

キーワード電界共役流体 / 機能性流体 / マクスウェル応力 / マイクロパワー源 / 数値解析 / PIV
研究概要

電界共役流体(Electro-conjugate fluid, ECF)は,直流高電圧の印加によって活発なジェット流を発生する機能性流体である.しかし,電界共役流体に生じる流動のメカニズムは明らかではなく,理論体系の確立が実用化に向けた最大の課題であった.このため,本研究ではECFが不均一な電界において活発な流動を呈することに着目し,電界下におけるマクスウェル応力を導入してECFの流動発生メカニズムを明らかにすることを目的とした.
2009年度はまず,マクスウェル応力の不均一性に基づくECF流動理論を提案した.マクスウェル応力により,空間には電界の向きに平行に圧縮力が,垂直な方向に膨張力が発生するが,均一な電界下ではこれらの力に不均衡はない.しかし,不均一な電界下ではこれらの力に不均衡が生じ,流動を引き起こす原因となり得る.このため,ニュートン流体の運動方程式にマクスウェル応力に起因する外力を導入し,ECFに発生する流動の基礎方程式を構築した.有限要素法を用いて,電界分布およびマクスウェル応力分布を計算し,さらに流体解析を連成させることにより上記の基礎方程式を解析した結果,ECFに見られる流動の様子が再現でき,流速分布を明らかにした.つぎに,数値計算モデルと同様の電極を用いた流動実験装置を製作し,流れの様子を可視化した.また,得られた映像から粒子画像流速測定法を用いてECFに発生する実際の流速分布を明らかにした.なお,数値解析と実験結果は定量的に一致した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Electrokinetic Actuation of Low Conductivity Dielectric Liquids2009

    • 著者名/発表者名
      R.V.Raghavan, J.Qin, L.Y.Yeo, J.R.Friend, K.Takemura, S.Yokota, K.Edamura
    • 雑誌名

      Sensors & Actuators B 140

      ページ: 287-294

    • 査読あり
  • [学会発表] Theoretical Modeling of Electro-conjugate Fluid Flow2009

    • 著者名/発表者名
      Hideki Yamamoto, Kenjiro Takemura, Shinichi Yokota, Kazuya Edamura, James R., Friend, Leslie Y.Yeo
    • 学会等名
      The 13th Intemational Conference on Mechatronics Technology
    • 発表場所
      Cebu, Philippines
    • 年月日
      2009-10-23

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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