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2010 年度 実績報告書

多孔質細孔内における反応流動連成現象解明のための大規模シミュレーション手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21686018
研究機関九州大学

研究代表者

古山 通久  九州大学, 稲盛フロンティア研究センター, 教授 (60372306)

キーワード分子動力学 / 多孔質 / 連成現象 / 反応流動 / 計算化学 / 固体酸化物燃料電池
研究概要

多孔質材料は、燃料電池など活性点での化学反応と活性点への反応物質の輸送が同時に重要となる様々な機能材料に用いられる。そのナノ・メソ細孔内における反応流動現象は、経験的に従来のKnudsen拡散の概念に基づく「流れ」と表面における「化学反応」を独立に考慮した理解が試みられてきた。しかし、不活性な表面における物理吸着・脱離現象のみを考慮したKnudsen拡散係数を、化学吸着、表面拡散、表面反応の影響が大きな活性表面を有する多孔質材料系における反応流動連成現象解析へ適用することは理論的に不可能である。本研究では、複雑多孔質構造場における反応流動連成現象の理論シミュレーション手法を開発し、SOFC電極内の反応流動現象など具体的課題へと応用し多孔質電極細孔内における反応流動連成現象を解明することを目的とする。
研究次年度である本年度は、複雑多孔質構造場における反応流動連成現象の理論シミュレーション手法を開発することを目標とし、
1)複雑多孔質場の原子解像度モデル化手法の開発
2)反応流動連成現象解析用分子動力学シミュレータの開発
3)固体酸化物形燃料電池多孔質電極への開発手法の応用
に取り組んだ。
複雑多孔質場の原子解像度モデル化手法の開発は、初年度における開発を継続するとともに、具体的な応用を通して明らかとなった課題に対する追加機能や修正を行った。連成現象解析用分子動力学シミュレータの開発は、GPGPUを用いた並列演算精度の向上に成功した。また、固体酸化物形燃料電池多孔質電極への応用に向けて、まずは単純系のZrO_2系への応用を通して開発手法の課題を明らかにし、手法開発へのフィードバックを行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 燃料電池高性能化・長寿命のための計算化学アプローチ2010

    • 著者名/発表者名
      古山通久
    • 学会等名
      第106回触媒討論会
    • 発表場所
      山梨
    • 年月日
      2010-09-18
  • [学会発表] 分子論に根差した階層型連成現象シミュレーション2010

    • 著者名/発表者名
      古山通久
    • 学会等名
      化学工学会第42回秋季大会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2010-09-06
  • [学会発表] Computational Chemistry for Designing Durable Fuel Cell Materials2010

    • 著者名/発表者名
      M.Koyama
    • 学会等名
      IUMRS-ICEM2010
    • 発表場所
      Goyang, Gyeonggi-do, Korea
    • 年月日
      2010-08-24
  • [学会発表] GPUによる分子動力学法の高速化と応用2010

    • 著者名/発表者名
      本山, 小倉, 石元, 古山
    • 学会等名
      日本コンピュータ化学会2010春季年会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-05-21

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公開日: 2013-06-26  

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