研究課題
本研究課題では、革新的なハイブリッドタンデム型LEDの実現をめざし研究を展開した。本年度は、最終目標であるハイブリッドタンデム型LEDの実現に必要な要素技術を確立することを目標に、特にGaInN超格子構造の最適化、p型GaInNの最適化、レーザリフトオフ法による基板の剥離等の技術開発を進めた。さらに、トンネル接合によるタンデム構造の実現に関してもあわせて検討した。さらに、本研究で研究を進展させた技術を太陽電池に適用し、窒化物半導体太陽電池の検討もあわせて行った。主な成果を以下に列記する(1)GaInN超格子構造による、GaInNの厚膜化の検討...これまでの研究で、緑領域および赤色領域の発光素子を実現するためには、結晶性の向上が不可欠であることがあきらかになりつつある。その改善のために、種々の検討を行ったところ、超格子構造を用いることによって、高品質GaInNを実現できることを明らかにした(2)p型GaInNの最適化...緑色・赤色領域の発光素子を実現するためにはp型GaInNの実現が不可欠であるため、種々の検討を行った。(3)レーザリフトオフ法による基板の剥離技術の確立...レーザリフトオフ法による窒化物半導体の剥離技術を確立した(4)トンネル接合の検討...トンネル接合を用いた、pnp型伝導の検討を進めた。更なる最適化が必要であるが、トンネル接合を用いて青色LEDの発光を確認した(5)窒化物半導体太陽電池...本研究の技術をさらに発展させるため、窒化物半導体太陽電池への適用を行ったところ、世界トップレベルの性能を実現した。
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