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2011 年度 実績報告書

振動系の移行に着目した免震高架橋の安全性評価

研究課題

研究課題/領域番号 21686042
研究機関大阪市立大学

研究代表者

松村 政秀  大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 講師 (60315976)

キーワード耐震設計 / 免震設計 / ノックオフ / 高架橋 / 動的応答
研究概要

部材がノックオフすることによる振動系の移行,および高精度なノックオフが可能なトリガー部材の挙動・性能を,載荷実験および数値シミュレーションにより明確にした.これに必要な,載荷実験および数値シミュレーションの実施を通じて,以下の成果を得た.
・片持梁,梁,バー/ボルトの3形式の部材を対象として,これらのようなノックオフ部材の設置効果を,橋台-支承-上部構造をモデル化した高架橋模型を用いる振動台実験を実施し明らかにした.また,解析プログラムの機能向上ならびに解析要素の改良を図り,その再現解析を実施した.その結果,部材ノックオフ時の荷重および変位が,ノックオフ直後の振動応答に及ぼす影響を明らかにした.また,実橋に供されている橋脚-支承-上部構造の剛性や重量の範囲では,ノックオフ直後の反動による応答急増は生じないことも明らかにした.これらの知見を踏まえ,試設計した高架橋を対象として,高架橋システム全体の地震時挙動のシミュレーションを実施した.その結果,スリット型のトリガー部材により,地震時の振動制御が可能であり,ノックオフ後に免震系ヘスムースに移行できることを明らかにした.また,変位応答の増加時に,桁間衝突を防止するための柔な桁連結の設置必要性について示唆した.
免震橋梁に設置される各種耐震・免震・制震デバイスの設置目的,設置位置と,それらの機能発現性と実際に生じうる免震橋梁の地震時応答との関連について調査した結果を,ワークショップにて口頭発表し,振動台実験の利用や振動台実験結果に基づく性能評価法,ならびに,ノックオフ部材設置の有用性をとりまとめ成果として公表した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 時刻歴応答解析に用いるノックオフ型サイドブロックの非線形バネモデルの検討2011

    • 著者名/発表者名
      越智内士, 松村政秀
    • 雑誌名

      土木学会年次学術講演会講演概要集第1部

      巻: Vol.66 ページ: 755-756

  • [雑誌論文] 部材のノックオフを考慮した小型振動模型の振動台実験2011

    • 著者名/発表者名
      越智内士, 松村政秀
    • 雑誌名

      鋼構造年次論文報告集

      巻: 19 ページ: 375-380

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Model test of isolated bridges with displacement control device which brakes under strong earthquake by Shaking table and Its dynamic response analysis2011

    • 著者名/発表者名
      Nobuhito Ochi, Masahide Matsumura
    • 雑誌名

      The 2011 World Congress on Advances in Structural Engineering and Mechanics

      ページ: 2754-2762

  • [学会発表] Devices of seismic safety for bridges2012

    • 著者名/発表者名
      Masahide Matsumura
    • 学会等名
      2012 Taiwan-Japan Bridge Workshop
    • 発表場所
      National Centre for Research on Earthquake Engineering, Taipei, Taiwan
    • 年月日
      2012-03-20
  • [学会発表] Breaking effects of displacement limiting devices for rubber bearings2011

    • 著者名/発表者名
      Masahide Matsumura
    • 学会等名
      Taiwan-Japan workshop on bridge engineering
    • 発表場所
      Kyoto Univ.
    • 年月日
      2011-04-03

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公開日: 2013-06-26  

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