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2009 年度 実績報告書

社会インフラとしての「人の流れ」データの効率的な再現技術の構築

研究課題

研究課題/領域番号 21686047
研究機関東京大学

研究代表者

関本 義秀  東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任講師 (60356087)

キーワード人の流れ / 社会基盤 / 測位 / 共同利用
研究概要

近年,都市空間において,交通や各種イベントによる混雑・密集解消のため,ダイナミックに時々刻々と変動する人々の流動を日常的に把握する必要が出てきており,真の社会インフラとして根付くためには,「人の流れ」に関するデータが,部分的なエリアだけでなく全国さらには国際的なベースでの取得・利活用ができるようなスケーラビリティに関わる量的な検討と,各種人の流れに関する多様かつ断片的なデータを組み合わせて,さらに時空間的な再現精度を上げていく質的な向上に関する検討が必要である.従って本研究期間中においては,(1)スケーラビリティ向上に関わる検討として,(a)国内全般や海外データの登録による多様なデータへの対応,(b)全国ベースのクリーニングサービス実施のための経路検索やマップマッチング等の処理アルゴリズムの性能向上,(c)分散処理,並列化によるハードウェアとしての性能向上の検討と,(2)時空間的な再現精度向上に関わる検討として,(a)様々な集計データの利用による再現精度の向上,(b)時空間メッシュ表現(100m,15分解像度等)の検討,などを行う予定である.
上記の研究項目のうち,平成21年度では(1-a)(1-b)(2-a)などを中心に実装を含めた検討を重点的に行った.具体的には,(1-a)ではパーソントリップ調査に関して国内では東京都市圏に加えて京阪神,中京,北部九州,道央都市圏,海外ではハノイのデータの処理を開始した。また,(1-b)では道路の経路探索が3秒程度,鉄道の経路探索が1秒程度,両方をミックスした総合的な時空間内挿が数秒程度でできることを確認した。さらに(2-a)については,鉄道駅の乗降客数を加味しつつ逐次推定を行うために,パーティクルフィルター手法を用いたところ,通常の拡大係数を用いた再現に比べ時間帯別人数の真値との相関係数が向上した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 人の流れによる時間帯別人口と店舗数との相関関係についての研究2009

    • 著者名/発表者名
      島崎康信, 関本義秀, 柴崎亮介, 秋山祐樹
    • 雑誌名

      都市計画学会都市計画論文集 Vol.44, No3

      ページ: 781-786

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Examination of reproduction method of the whole person flow, using various observational data2009

    • 著者名/発表者名
      Yutaro Yoshida, Yoshihide Sekimoto, Ryosuke Shibasaki
    • 雑誌名

      The 11th KOREA-JAPAN International Symposium on GIS, Korea Vol.11

  • [雑誌論文] 4都市圏パーソントリップ調査データのクレンジングと時空間内挿2009

    • 著者名/発表者名
      薄井智貴, 金杉洋, 関本義秀, 南佳孝
    • 雑誌名

      土木学会土木計画学研究・講演集 Vol.40

  • [備考] 人の流れプロジェクト

    • URL

      http://pflow.csis.u-tokyo.ac.jp

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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