• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

患児・家族・医療看護の視点による成長・発達の場としての小児療養環境評価基準の作成

研究課題

研究課題/領域番号 21686059
研究機関東京電機大学

研究代表者

山田 あすか  東京電機大学, 未来科学部, 准教授 (80434710)

キーワード小児療養環境 / 成長・発達 / 生活 / 環境への評価 / 環境評価基準
研究概要

中期の入院・通院生活を送るこどものための療養環境を,こどもや家族の視点に立って構築することは喫緊の課題である.本研究では,長期の加療を必要とする小児医療を実施する小児病院,小児病棟において,観察調査やアンケート調査,インタビュー調査等によって,患児本入,付添家族,病院スタッフの視点から,小児の療養環境を評価する基準を導出する.またこの基準をもとに,全国の小児に関わる医療機関にアンケート調査を行い,この基準の検証を行うことを目的とする.本研究の成果は,病院関係者への療養環境への意識と理解を深め,療養環境構築に関する手法や理念を複数医療機関や他職種間で共有することや,小児の療養環境の向上に寄与するものと考える.
本年度は,昨年度の調査研究成果の発表およびこの成果に基づく全国アンケート調査の準備を進めた.また,研究成果を活かした療養環境の提案をある病院の改築を期に行った.さらに,病態が異なることで必要とされる療養環境が異なることを念頭におき,開放/閉鎖,外部空間の条件等の療養環境が異なる3つの児童精神科病棟において,スタッフへのアンケート調査,キャプション評価法による環境評価調査,ラダーリング・インタビュー調査,観察調査を行った.この結果を基に,病態や入院加療の内容や目的が異なる小児病棟における環境への評価の実態を把握し,患児の病種・病態・入院期間・性別・年齢等の属性による,環境評価の対象や評価の視点,環境評価の構造などについて分析し,それらを踏まえて療養環境として求められる事柄や性能を探った.この成果を元に,児童精神科病棟での環境評価項目を試論として示した.
次年度には,これらの評価項目および実地の環境改善実践の検証を行うことを予定している.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 医療スタッフ・付添家族・患児らの印象・利用度と滞在様態からみた環境評価の実態 小児の療養環境改善のための環境評価指標の作成に関する研究 その12010

    • 著者名/発表者名
      山田あすか, 他
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      富山大学(富山県)
    • 年月日
      2010-09-11
  • [学会発表] 医療スタッフと付き添い家族による環境評価構造の分析と環境評価項目の導出-小児の療養環境改善のための環境評価指標の作成に関する研究 その22010

    • 著者名/発表者名
      山田あすか, 他
    • 学会等名
      日本建築学会学術講演大会
    • 発表場所
      富山大学(富山県)
    • 年月日
      2010-09-11
  • [備考]

    • URL

      http://blog.goo.ne.jp/yamadaasukalab/e/8a5a3c581f0c28103e5788a3ec4c1dc9

  • [備考]

    • URL

      http://blog.goo.ne.jp/yamadaasukalab/e/a0d5a117070b811fdcf27d169b1a3661

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi