研究課題
高度経済成長期に建造された高速道路・橋梁などの大型構造物は経年劣化が蓄積されており、社会の安全と安心のためには、それらを非破壊で評価する必要がある。本研究の目的は、大型構造物の閉じたき裂を高分解能で映像化するため、低周波加振とパルス超音波フェーズドアレイを組み合わせた"低周波加振型非線形超音波映像法"を創出することである。本年度は下記の研究を遂行した。[1]低周波加振型非線形超音波映像法の実装と閉じたき裂試験片での検証油圧制御試験機により低周波加振を模擬し、高速波形収録・映像化装置を用いて、アルミニウム合金A7075のCT試験片に導入した閉じた疲労き裂試験片の映像化を行った。その結果、パルス超音波による高分解能映像化を実証し、更に、閉じたき裂の選択性を最大で24倍改善できることが分かった。[2]計測結果の検証[1]で得られた映像の測定精度を検討するため、光学観察結果と超音波像を比較した。その結果、無負荷では10mm以上過小評価してしまったき裂深さを、低周波加振型非線形超音波映像法により約1mmの計測精度まで向上できることが分かった。
すべて 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (28件) 備考 (1件)
非破壊検査
巻: 61巻3号 ページ: 113-121
巻: 60巻11号 ページ: 658-664
電子情報通信学会論文誌
巻: J94-A(11) ページ: 800-808
Proceedings of Symposium on Ultrasonic Electronics
巻: 32 ページ: 31-32
巻: 32 ページ: 75-76
Japanese Journal of Applied Physics
巻: 50 ページ: 096601-1-096601-7
Applied Physics Express
巻: 4 ページ: 113-112
Ultrasonics
巻: 51 ページ: 661-666
http://www.material.tohoku.ac.jp/~hyoka/lab.html