植物は細菌などの外敵の侵入に備えて、細胞内の液胞に抗菌性物質を多量に蓄積している。一方、植物体内に侵入した細菌は細胞間隙で増殖し植物の生命を脅かす。これまで、植物がどのように細胞内の抗菌性物質を使って細胞外の細菌を攻撃しているかということは謎であった。本研究において、感染を受けた植物細胞が積極的に液胞膜と細胞膜を融合させることによって液胞内の抗菌性物質を細胞間隙に放出し、細菌を攻撃するメカニズムを明らかにした。本研究成果は、国際学術雑誌に発表するとともに、国内外の学会・シンポジウム等で講演した。
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