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2009 年度 実績報告書

低エネルギーSAD法における回折データの高シグナル低ノイズ化に向けた技術開発

研究課題

研究課題/領域番号 21687010
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

山田 悠介  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助教 (20391708)

キーワードタンパク質結晶構造解析 / 低エネルギーSAD法 / 構造生物学
研究概要

低エネルギーSAD法は、硫黄等の軽原子からの微弱な異常散乱シグナルを元に蛋白質のX線回折データの位相を決定し、構造解析を行う手法であるが、汎用化や解析困難な蛋白質結晶への応用のためにはまだまだ開発・検討すべき事項が残されている。低エネルギーSAD法の中で、如何に微弱な異常散乱シグナルを正確に測定することが重要であり、そのためには、出来るだけ低いエネルギーのX線を用いて異常散乱シグナルを増大させる一方で、低エネルギー領域で増大するX線の吸収効果によるノイズの混入を防ぐ必要がある。本年度では、その要素技術開発として、まず低エネルギーX線の吸収効果を低減するために測定試料周辺のヘリウム置換システムの開発を行った。蛋白質結晶にX線を照射する際に用いる低温ガス吹き付け装置に、窒素ガス及びヘリウムガスが利用可能なものを導入し、これに用いるガスを外部から自由自在に選択することできるシステムを作成し追加した。さらにPFにあるビームラインBL-17A及びNW12Aにおいて、サンプル周辺からX線検出器までをヘリウム雰囲気に置換可能なヘリウムチャンバーの設計をいった。次に試料が持つ異常散乱シグナルをリアルタイムでモニタリングし、データ測定戦略に生かせるように、異常散乱シグナルであるフリーデル対の回折点を出来るだけ同じ時間に測定する測定手法を用いてデータを取得し、異常散乱シグナルのリアルタイムモニタリングが可能であるかどうかの検討を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [図書] 入門 構造生物学-放射光X線と中性子で最新の生命現象を読み解く-2010

    • 著者名/発表者名
      高エネルギー加速器研究機構構造生物学研究センター編
    • 総ページ数
      203
    • 出版者
      共立出版
  • [備考]

    • URL

      http://pfweis.kek.jp

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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