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2012 年度 実績報告書

細胞膜を構成する脂質分子の同定とその新規機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21687016
研究機関京都大学

研究代表者

池ノ内 順一  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10500051)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード生体膜 / 上皮細胞 / アピカル膜 / スフィンゴミエリン / 質量分析 / 脂質 / ライセニン / シリカ
研究概要

生体膜は、数千種類から成る多様な脂質分子から構成されているが、その多様性の意義は十分に理解されていない。本研究提案では、上皮細胞に着目して、上皮細胞のアピカル膜およびバソラテラル膜において、それらの脂質組成にどのような違いが存在するかを2つのアプローチにより検証をおこなった。一つめのアプローチは、アピカル膜およびバソラテラル膜を構成する脂質を質量分析により同定し、その比較を行うというアプローチである。細胞全体ではなく、細胞膜のみの脂質組成を解析するために、新たにコロイド状シリカ粒子を用いた細胞膜の単離手法を開発した(Ikenouchi et al. JBC 2012)。この手法により、アピカル膜とバソラテラル膜を単離した後、脂質を抽出し、液体クロマトグラフィと質量分析を組み合わせることにより、それぞれの生体膜を構成するホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン、ホスファチジルエタノールアミンについて、それぞれの脂質分子種の違いを明らかにした(未発表)。二つめは、これまでに既に報告されている様々な脂質に結合するタンパク質を蛍光タンパク質と融合させたものをプローブとして用いて、アピカル膜とバソラテラル膜に対して異なる染色を示すプローブを探すというアプローチである。特に興味深い結果として、スフィンゴミエリンに結合するタンパク質であるLyseninを用いて上皮細胞を染色すると、Lyseninは、アピカル膜のみに、ドット状の染色像を示すことを見出した(Ikenouchi et al. JBC 2012)。現在引き続き、アピカル膜におけるスフィンゴミエリンの生理的な役割について、解析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Upregulated function of mitochondria-associated ER membranes in Alzheimer disease.2013

    • 著者名/発表者名
      Area-Gomez E
    • 雑誌名

      EMBO J.

      巻: 31 ページ: 4106-4123

    • DOI

      10.1038/emboj.2012.202.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Lipid polarity is maintained in absence of tight junctions.2012

    • 著者名/発表者名
      Ikenouchi J
    • 雑誌名

      J Biol Chem.

      巻: 287 ページ: 9525-9533

    • DOI

      10.1074/jbc.M111.327064.

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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