研究課題
若手研究(A)
近年、東南アジア熱帯林で発見された土壌呼吸の局所的な大量発生(ホットスポット)は、熱帯地域の土壌呼吸量の正確な評価には、土壌動物による寄与を明らかにする必要があることを示唆している。そこで本研究では、1)熱帯雨林と同様に広く分布する熱帯季節林を対象に、ホットスポットの有無、2)アリの巣またはコロニーからのCO_2放出量と巣のない周辺土壌の呼吸量との比較、ホットスポット現象の普遍性と土壌動物の関与を明らかにすることを目的に実験を行った。その結果、タイの熱帯季節林においても季節を問わずホットスポット現象が生じていることが明らかとなり、熱帯林の炭素収支の解明にはホットスポットのインパクトを考慮する必要があることが示唆された。また、マレーシアの熱帯多雨林におけるアリの巣からのCO_2放出量は、周辺土壌呼吸量よりもはるかに大きく、ホットスポットの形成にはアリの造巣活動が一因となっていることが明らかとなった。
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