研究課題
本研究は、情報通信技術を応用して、沿岸性魚類メバル、カサゴなどの詳細な固執・回帰行動メカニズムを解明することを目的としている。魚種を横断して固執・回帰行動を実測して比較検討する。初年度の今年度、京都大学大学院情報学研究科が開発してきた情報通信技術を応用して、高精度測位バイオテレメトリーシステムの開発に成功した。広島県竹原市沖の実験水域で、システムの設置方法、超音波信号の受信範囲、受信精度などの基礎的なデータ収集に取り組んだ。その結果、本システムにより、同時に生多個体の移動をモニタリング可能であることがわかった。この結果をふまえて、本システムを用いて、竹原市沖の同実験水域において、アカメバルSebastes inermrsの日周移動を間欠的に長期間モニタリングした。本システムは、メバル、カサゴなどの魚類だけでなく、爬虫類、両生類、哺乳類などにも応用可能なシステムである。沿岸性魚類、特にメバルの固執・回帰行動メカニズムに関する研究成果を、2009年9月に8th Conference on Fish Telemetry held in Europeで、また2010年2月に6th International Symposium on SEASTAR 2000 and Asian Bio-logging Scienceで報告した。
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Proceedings of the 5th international Symposium on SEASTAR2000 and Asian Bio-logging Science
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