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2012 年度 実績報告書

サクラマス成熟雄の生理に影響を与える性フェロモンの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21688016
研究機関東京農業大学

研究代表者

山家 秀信  東京農業大学, 生物産業学部, 講師 (40423743)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード性フェロモン / 性ステロイド / サクラマス / 尿 / トリプトファン / キヌレニン
研究概要

サクラマスの成熟雄の誘引行動を引き起こすリリーサーフェロモンの主成分は、排卵雌尿(OFU)中に含まれるトリプトファン(Trp)代謝物のキヌレニン(Kyn)である。本研究ではサクラマスの各種尿と尿中Trp代謝物がオスの血中性ステロイドを増加させるプライマーフェロモン効果を与えるか調査した。
残留型排精雄をイニシャルコントロール(IC)群、ファイナルコントロール(FC)群、未熟メス尿(IFU)群、排卵メス尿(OFU)群、排精オス尿(SMU)群、ホルミルキヌレニン(F-Kyn)群、Kyn群、ヒドロキシキヌレニン(H-Kyn)群、人工OFU (H-Kyn: Kyn: F-Kyn: Trp = 9: 3: 5: 4)群、人工SMU (同= 60: 1: 20: 120)群に分け各種サンプルを注入し4時間後に採血および採精した。経時的応答の検証は、Kyn曝露群をサンプル注入直後( 0時間 )・1・2・3・4・5・6・12時間後に採血を行い、DW曝露群はサンプル注入直後(0時間)・3・4・5・6・12時間後に採血を行った。血中性ステロイドはELISA法を用いてTestosterone(T)、11-ketotestosterone(11-KT) 17α,20β-dihydroxy-4-pregnen-3-one(DHP)を測定した。
Kyn と H-Kyn に 3 種の性ステロイドを増加させる効果が見られ、前期から後期にかけて H-Kyn から Kyn へと効果の高い物質が変化していく傾向が見られた。経時的応答実験ではKyn曝露後、各種血中ステロイド量が2時間後から上昇し、5時間後にピークを迎え12時間後に減少する傾向が見られた。本種のプライマーフェロモンは、Trp 代謝物である Kyn と H-Kyn の可能性が高く、産卵期の中期にフェロモンによる効果が最も高いと考えられる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (3件) 図書 (2件)

  • [学会発表] サクラマスの尿中トリプトファン代謝物混合液に対する成熟オスの選択行動

    • 著者名/発表者名
      福井 翔・(山家秀信 )
    • 学会等名
      日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      東京海洋大学
  • [学会発表] サクラマスの成熟オスはメス型の尿中トリプトファン代謝物混合液に強い行動反応を示す

    • 著者名/発表者名
      藤田健吾・福井 翔・(山家秀信)
    • 学会等名
      日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      東京海洋大学
  • [学会発表] サクラマスの成熟雄の生理に影響する性フェロモンとしてのトリプトファン代謝物

    • 著者名/発表者名
      豊福康彦・(山家秀信)
    • 学会等名
      日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      東京海洋大学
  • [図書] 水産学シリーズ176巻、第2章 繁殖行動におけるフェロモンの役割2013

    • 著者名/発表者名
      山家秀信
    • 総ページ数
      18
    • 出版者
      恒星社厚生閣
  • [図書] サケ学大全 第21章 雌の魅惑―フェロモン2013

    • 著者名/発表者名
      山家秀信
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      北海道大学出版会

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公開日: 2014-07-24  

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