研究課題/領域番号 |
21688017
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
仙田 徹志 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (00325325)
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キーワード | 農業経営統計 / 高度利用 / 調査票情報 / 経済統計 |
研究概要 |
今年度に実施した研究実績は以下の二点に集約される。 (1)農業経営統計における高度利用手法の検討 第一に、昨年度に引き続き、農林業センサスの実施年度別の調査項目を整理し、年度間リンケージによって複数年次を跨いで利用可能な項目の整理を行った。第二に、前年度に実施した、農業経営統計、農畜産物生産費調査の年度間マッチングの接続とこれらの母集団フレームである農林業センサスとのリンケージ方法について検討を行った。第三に、農業統計における業務統計資料をはじめとする多様な情報による統計作成の現状、および高度利用に向けた活用方法について調査を行った。以上の結果をふまえ、利用可能年度を調査し利用申請に行った。 (2)民間統計も含めた農業経営統計の効果的な提供方式の検討(データアーカイブの検討) 目的外利用の申請の審査期間は、政府統計のデータを利用することはできないので、昨年度に引き続き、民間(農業関連団体等)において大規模に実施されている農業経営関連の調査の個別調査票のデータベース化を実施した。具体的には、1990年代初頭に民間団体によって実施された農家調査を収集し、調査票を画像情報として蓄積するとともに、調査票情報を入力し、データベースの構築を行った。また、本農業経営調査における年度間リンケージの可能性について、調査実施機関から情報提供をもとに検討を行った。これらのデータベースに対して、戦前期農業経営調査のデータアーカイブシステムも参考に、データアーカイブとしての構築を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
目的外利用申請においては、若干、審査期間が長引いているが、当初の計画以上の内容の申請が行うことができている。また、民間統計については、当初の計画をおおむね満たしており、総合的にみておおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
目的外利用申請の審査は終了しており、これまで検討しておいたリンケージ手法を適用させることとなる。また、民間統計については、調査実施機関との連携も確立されており、研究計画を着実に遂行できる。
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