研究課題
Callipeltin Aアナログの固相合成法を用いた化合物ライブラリー作成を検討した。環状デプシペプチドであるためデプシ結合部分の検討が必要であった。そこで、デプシ部分での環状化ならびに、ペプチド結合部分での環状化をそれぞれ検討した。その結果、どちらのケースにおいてもデプシ結合部分が合成のボトルネックになることが判明した。現在の最適条件は椎名らのMNBA法であるが、依然として満足できるものではなかった。そこで、液相法でデプシ部分周辺トリペプチドを合成し、これを固相上でペプチド鎖内に組み込むことを検討した。しかしながら、異常アミノ酸部分の合成法に問題が生じ、現在条件検討を行っている。一方で、アッセイ法の確立に向けたCCR5を強制発現したCHO細胞の入手に成功した。本細胞は一般的な方法で増幅が可能であり、化合物ライブラリーの作成を待ってアッセイ系に供することができる段階まで進行した。さらに簡便なアッセイ法を行うべく蛍光標識を用いたフローサイトメトリーによる評価法の検討を行うことにし、CCR5に選択的に結合するTAK779の蛍光標識複合体の合成を検討した。現在TAK779と蛍光物質との結合を検討中である。
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