パルミチン酸転移酵素であるAkr1が示す酵母のメチル水銀毒性軽減作用に関わる分子機構を解析したところ、Akr1によってMeh1がパルミチン酸化されることによってメチル水銀毒性軽減に関与することを見出した。また、Meh1が液胞膜上で形成されるEGO複合体の構成因子としてメチル水銀毒性軽減に関与しており、その複合体の形成にもMeh1のパルミチン酸化が必要であることが明らかになった。さらに、EGO複合体は、メチル水銀によって引き起こされる液胞形態の異常を抑制することでメチル水銀毒性軽減に関与している可能性が示唆された。
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