研究課題
若手研究(A)
心筋梗塞のごく早期に心筋に観察される収縮帯は、心筋梗塞に進展すると考えられている。この急性心筋梗塞をラット虚血再灌流モデルで再現し、収縮帯形成と心筋梗塞進展の因果関係を検討した。収縮帯形成は、筋小胞体カルシウム調節タンパク質であるフォスフォランバン(PLN)の脱リン酸化が原因であった。一方、抗PLN抗体を用いてその働きをブロックすると、収縮帯壊死は抑制されたが、心筋梗塞サイズはむしろ拡大した。これは、ミトコンドリアのカルシウム過負荷によるmPTPの開口が原因であった。このことから、心筋梗塞進展には心筋過収縮(収縮帯)よりもmPTP開口が重要であることが示唆された。
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巻: (掲載確定印刷中)
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