研究概要 |
平成23年度の研究計画は、高度侵襲手術患者の血糖管理を人工膵臓で行い,人工膵臓による血糖コントロール中の血糖の変動を検討し、血糖のばらつきと患者予後、ケミカルメディエーターとの関係を検討することであった。 研究1;通常血糖管理と人工膵臓による血糖管理が患者変動・ケミカルメディエータ-に与える影響を検討した無作為化比較試験を終了した。現在、解析中である。 研究2;食道術後患者の血糖変動と術後ケミカルメディエーターの推移 計40名の食道術後患者において、6時間毎に血糖測定を・10日間行い、長期的血糖変動と患者予後およびメディエーターとの関連を観察する研究を終了した。現在、解析を進めており、執筆も進めている。 研究3;糖尿病患者の術前血糖と術中・術後血糖の変動と予後の関係 糖尿病患者は、術前より高血糖を呈している。このような患者に急性期血糖管理を施行すると術前と比較して血糖が大きく降下し大きな変動が生じる。糖尿病患者におけるけ周術期の血糖管理の変動を検討し、予後との関連を観察する目的に、岡山大学病院に2009-201(1)に入室した患者め術中血糖値・ICU内での血糖値、および術前HbAlc値を2000余名分集積した。オーストラリア・アメリカの施設の同情報も入手し、国際的多施設研究として解析を進めている。
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