研究課題
1.セルトリ細胞、ライディッヒ細胞へのDAX-1の遺伝子導入と遺伝子発現解析:セルトリ細胞株、ライディッヒ細胞株にDAX-1遺伝子導入を行い、変動遺伝子の確認を行った。特にセルトリ細胞株にDAX-1を遺伝子導入した場合、Stem cell factorおよびその受容体であるKITの変動をPCRおよびWestern blottingにて解析してきた、DAX-1がこれら遺伝子制御を行っている可能性を想定し、現在stem cell factorおよびKIT遺伝子の変異マウスを用いて遺伝子発現解析を行っている。2.プロモーターアレイによるAd4BP/SF-1およびDAX-1の標的遺伝子群の同定:発現している遺伝子の転写調節領域には転写開始複合体が結合していることが知られている。この性質を利用して、この複合体のゲノムDNAの結合部位を調べてみると、既知の遺伝子の転写調節領域だけでなく、遺伝子として同定されていない領域にも結合していることが明らかになる。このプロモーターアレイの技術を応用してセルトリ細胞およびライディッヒ細胞におけるAd4BP/SF-1およびDAX-1の標的遺伝子を同定に試みている。今後男子不妊症精巣におけるAd4BP/SF-1およびDAX-1の標的遺伝子の発現解析:正常精巣および男子不妊症精巣における同定標的遺伝子の発現量について定量RT-PCRを用い検討を加える予定である。
すべて 2010
すべて 雑誌論文 (1件)
Human spermatozoa : Maturation, Capacitation and Abnormalities.
ページ: 221-242