• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

歯周組織に存在する幹細胞ニッチの同定とその分子制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21689051
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

小野 法明  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 非常勤講師 (20451908)

キーワード組織特異的幹細胞 / 骨格系 / 長期ラベル保持能 / CreERTシステム / Tet-Onシステム / BACトランスジェニック / Runx2 / Msx2
研究概要

本研究の目的は歯周組織及び顎顔面骨格系に存在する組織特異的幹細胞のin vivoにおける同定とその性質の解析である。1)pulse-chase法を用いた長期ラベル保持能を有する組織特異的幹細胞の同定、2)Cre-ERTシステムを用いた早期骨格系細胞の分化運命追跡の2つの方法に着目した。1 当初想定した核酸アナログBrdUを用いたpulse-chase法では長期ラベル保持細胞の事前回収が不可能であり、その解析において著しい制約を伴う。そのためテトラサイクリン系薬剤でヒストン結合GFPの発現制御(Tet-Onシステム)が可能なノックインマウス(Rosa26-M2rtTA ; Collal-TRE-H2B-GFP)の譲渡を受け、遺伝子発現および細胞レベルの解析を行う。ノックインマウスに胎生14日から生後7日目まで薬剤を投与した結果、骨格系を含む大部分の組織の細胞核がGFPによりラベルされた。薬剤投与中止後2週間経過後においてGFPラベルは一部の細胞のみに保持されることが確認された。2)早期骨格系細胞の分化に関与する転写因子としてMsx2およびRunx2に着目し、これらを発現する細胞の分化運命をCreERTシステムにより追跡する。Runx2-CreERTおよびMsx2-CreERTコンストラクトはBacterial Artificial Chromosome(BAC)を用いたrecombineeringにより作成した。Runx2-CreERTおよびMsx2-CreERTトランスジェニックマウスを現在作成中である。これらのノックインマウスおよびトランスジェニックマウスを用いた複合的なアプローチにより、骨格系に存在するさまざま段階の幹細胞とその分化運命の決定機序を解明する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Defining distinct microvasculature-associated cell populations in the craniofacial skeleton2010

    • 著者名/発表者名
      Noriaki Ono
    • 学会等名
      The 36th Annual International Conference on Craniofacial Research
    • 発表場所
      ミシガン大学米国ミシガン州アナーバー
    • 年月日
      2010-02-26

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi