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2009 年度 実績報告書

単射性を持つ関数型プログラムの逆関数プログラム生成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21700011
研究機関名古屋大学

研究代表者

西田 直樹  名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (00397449)

キーワード情報基礎 / 項書換え系 / 関数型言語 / ログラム変換 / 逆関数 / 単射性
研究概要

単射性を持つ関数プログラムの逆計算プログラム生成コンパイラの開発およびウェブを介したサービス提供に向けて,本年度は以下の成果を得た.
● 関数が単射性を持つための十分条件をまとめた(国際会議に採択され,2010年4月に発表予定).本結果は,逆計算プログラム生成コンパイラを利用した条件であり,単射性が決定可能なクラスに属さない例についても単射性を持つことを証明できる例が存在することを確認した.
● 逆計算プログラム生成コンパイラの中間結果である条件付き項書換え系の規則の優先順位を決定する方法について考察した.本結果については次年度に論文にまとめる予定である.
● let構造をcase構造を持つ関数型プログラムへの応用を目的とし,逆計算コンパイラの枠組みの拡張を行った.本結果についても次年度に論文にまとめる予定である.
● 逆計算プログラム生成コンパイラのウェブサービスを行うためのサーバ環境およびプログラムのインタフェースについて検討し,その開発のための準備を行った.具体的には,制約付き項書換え系の停止性証明および定理自動証明ツールのウェブインタフェース開発の中で,本研究にも利用できる枠組みを想定し開発を行った.次年度に本枠組みに基づいた逆計算プログラム生成コンパイラのインタフェースを構築する.
● 単射性を持たない関数から生成された逆関数プログラムのインタープリタであるナローイング計算の停止性証明法を提案した.
本年度の取り組みにより,本研究の目的である逆計算プログラム生成のウェブサービスを提供するシステムを開発するための枠組みが整った.また,逆計算プログラム生成の関連研究が本年度に他のグループから発表されたことから,本研究を推進することで逆計算プログラム生成の分野に貢献できることを期待できる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Completion after Program Inversion of Injective Functions2009

    • 著者名/発表者名
      Naoki Nishida, Masahiko Sakai
    • 雑誌名

      Electronic Notes in Theoretical Computer Science 237

      ページ: 39-56

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Improving the Termination Analysis of Narrowing in Left-Linear Constructor Systems2009

    • 著者名/発表者名
      Jose Iborra, Naoki Nishida, German Vidal
    • 雑誌名

      Proceedings of the 19th International Symposium on Logic-Based Program Synthesis and Transformation

      ページ: 48-56

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 条件付き等式の変換に基づくプログラム生成2009

    • 著者名/発表者名
      長島正憲, 酒井正彦, 坂部俊樹, 西田直樹, 草刈圭一朗
    • 雑誌名

      信学技報 109

      ページ: 37-42

  • [学会発表] 制約付き等式の定理自動証明器の試作2009

    • 著者名/発表者名
      西田直樹, 中林直生, 酒井正彦, 草刈圭一朗, 坂部俊樹
    • 学会等名
      日本ソフトウェア科学会第26回大会
    • 発表場所
      松江
    • 年月日
      2009-09-17

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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