• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

シソーラス情報を用いたソフトウェア開発の支援

研究課題

研究課題/領域番号 21700031
研究機関筑波大学

研究代表者

早瀬 康裕  筑波大学, システム情報系, 助教 (40423090)

キーワード辞書 / 識別子 / プログラム理解 / 命名支援
研究概要

23年度の研究実績としては,22年度までに本研究で作成した辞書をソフトウェア開発に役立てるシステムを検討および実現した.具体的には,22年度までに作成した辞書である,動詞-目的語関係の辞書と,名詞の説明文を収録した辞書とを,新規に作成する識別子の命名支援に利用した.
オブジェクト指向プログラムの開発中に新しいメソッドを作成する際には,そのメソッドに適切な名前を与える必要がある.しかし,適切な名前を与えるためには幅広いプログラミングにおける知識とともに,そのメソッドが属する分野の知識が必要となる.しかし,個々の開発者がプログラミングにおけるありとあらゆる分野に精通するのは不可能である.そのため,メソッドに適切な名前を与える作業は,該当分野に精通した限られた開発者にしか行えない難しい作業であった.
そこで,前述の辞書を用いて,開発者に対して良いメソッド名の候補を提示するシステムを作成した.システムは,まず,新たに作成しようとしているメソッドの周囲の文脈,すなわち前後や上位に存在するプログラム要素を収集する.そして,収集したプログラム要素に出現する単語を用いて,動詞-目的語関係の辞書を検索し,見付かった動詞-目的語の組からメソッド名の候補を作成し,開発者に提示する.このシステムを用いることにより,必ずしも該当分野に精通していない開発者に対しても,適切な命名を促すことができる.
このシステムについて,電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会2012年3月研究集会において発表を行なった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] ソースコード中に出現する動詞-目的語関係を利用したメソッド名の命名支援手法2012

    • 著者名/発表者名
      鬼塚勇弥
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会 2012年3月研究会
    • 発表場所
      てんぶす那覇(沖縄県那覇市)
    • 年月日
      2012-03-13
  • [学会発表] プロジェクト横断的なオープンソースソフトウェア開発記録の分析手法2012

    • 著者名/発表者名
      中村高士
    • 学会等名
      情報処理学会第74回全国大会
    • 発表場所
      名古屋工業大学(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2012-03-07
  • [学会発表] ソフトウェア部品検索に適したファセット探索の一考察2011

    • 著者名/発表者名
      駒水孝裕
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会 2011年10月研究会
    • 発表場所
      北陸先端科学技術大学院大学(石川県能美市)
    • 年月日
      2011-10-27
  • [学会発表] An investigation into the impact of software licenses on copy-and-paste reuse among OSS projects2011

    • 著者名/発表者名
      Yu Kashima
    • 学会等名
      18th Working Conference on Reverse Engineering
    • 発表場所
      Limerick, Ireland
    • 年月日
      2011-10-17

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi