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2010 年度 実績報告書

機密情報の拡散追跡と保護を実現するオペレーティングシステムの基盤技術の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21700034
研究機関岡山大学

研究代表者

山内 利宏  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (80359942)

キーワード機密情報 / 追跡 / 情報漏えい防止 / オペレーティングシステム
研究概要

平成22年度は以下の研究を行った.
(1)オペレーティングシステムや応用プログラムが生成するログを確実に保存する機構の研究を行った.平成22年度は,平成21年度に行った実現方式について検討した結果をもとに,仮想計算機を用いて,ゲストOS内で生成されるログを確実に保存する機構の詳細な設計を行った.また,応用プログラムが生成するログについては,確実に保存する手法の実装を完了し,そのオーバヘッドと有用性の評価を行った.さらに,カーネルログについても取得する基本機構を実現し,基本評価を行った.いずれのログ取得方式も,現実的に利用可能なオーバヘッドにとどまっており,さらにログをVMMレベルで確実に保存できることを確認した.
行った研究成果は,学会で発表(2件)した.
(2)機密情報の拡散追跡機能は,Linuxを対象として,実現されてきた.クライアント用オペレーティングシステム(OS)として,広く用いられているOSはWindowsが圧倒的に多い.このため,平成22年度は,平成21年度に行ったWindowsにおける機密情報の拡散追跡機能を実現する手法の検討に基づいて,Windowsのファイル操作についてログを取得できる機構を実現した.また,取得したログから情報伝搬の様子を追跡する基本方式を実現し,学会発表を1件行った.この方式は,指定されたファイルについて,いつ,どのように情報が拡散したのかを追跡できるものであり,グラフに変換する機能も備えている.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 仮想計算機モニタによるログの改ざんと喪失防止システムの設計2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤将也, 山内利宏
    • 雑誌名

      情報処理学会 マルチメディア,分散,協調とモバイル(UICOMO2010)シンポジウム論文集

      ページ: 213-220

    • 査読あり
  • [学会発表] 仮想計算機モニタによるログの改ざんと喪失防止システムの提案と評価2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤将也, 山内利宏
    • 学会等名
      情報処理学会 コンピュータセキュリティシンポジウム2010(CSS2010)
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター(岡山市)
    • 年月日
      2010-10-20
  • [学会発表] ファイル操作による情報伝搬の追跡機能と可視化機能2010

    • 著者名/発表者名
      中務亮, 山内利宏, 谷口秀夫
    • 学会等名
      第9回情報科学技術フォーラム(FIT2010)
    • 発表場所
      九州大学(福岡市)
    • 年月日
      2010-09-07

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公開日: 2012-07-19  

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