• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

確率的システムを対象とした高水準制約プログラミング言語

研究課題

研究課題/領域番号 21700046
研究機関国立情報学研究所

研究代表者

細部 博史  国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 准教授 (60321577)

キーワードソフトウェア学 / 制約プログラミング / プログラム処理系
研究概要

本研究では,時間変化する確率的システムをモデル化し,シミュレーションや性質の推論・検証を行うための高水準な制約プログラミング言語とその処理系を構築する.初年度である平成21年度には,時間変化する確率的システムをモデル化するための制約プログラミングに関する基礎検討を行った.そのための枠組みとして本研究では確率的並行制約プログラミングを採用したが,従来の枠組みにはGuptaらとDiPierroらによって提案された2つのものがあるため,本研究ではそれらの詳細な比較を行った上で,これらに不足している言語機構等を考察し,構築すべき確率的並行制約プログラミング言語の方向性を検討した.また本研究では,確率を扱う制約プログラミングの基盤として,Bistarelliによって提案された半環に基づく制約充足問題に注目し,その性質を調べた.この問題では,加法と乗法からなる基本的な数理構造である半環を用い,乗法によって制約の結合を,加法によって解の最適化を表現することで制約解消の過程を抽象化しており,これによって確率的制約充足問題を扱うことが可能である.本研究では特に半環に基づく制約充足問題において,制約に階層的な優先度を与えた場合の性質を調べた.その結果,非階層的な場合に制約充足問題を表現できる半環であっても,その演算を階層的に組み合わせると半環ではなくなる場合があることを明らかにし,さらに階層的に組み合わせることが可能な半環についての十分条件を与えた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Constraint Hierarchies as Semiring-Based CSPs2009

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Hosobe
    • 雑誌名

      Proceedings of the 21st IEEE International Conference on Tools with Artificial Intelligence

      ページ: 176-183

    • DOI

      DOI:10.1109/ICTAI.2009.43

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi