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2010 年度 実績報告書

分離理論による現実的なプログラムの形式的証明

研究課題

研究課題/領域番号 21700048
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

AFFELDT Reynald  独立行政法人産業技術総合研究所, 情報セキュリティ研究センター, 研究員 (40415641)

キーワード形式手法 / 形式的証明 / 定理証明支援器 / ホーア論理 / 疑似乱数生成器 / プログラム変換
研究概要

組込みシステムの普及に伴い,低レベルプログラムの安全性の保証に対する重要性が高まっている.
国際規格において,最も厳密な評価保証レベルは形式検証である.しかし,大規模なプログラムの形式検証は技術的にまだ大変な作業であるため,一般的に使われていない.本研究の目的は,この現状の改善として使い易いプログラムの形式検証の環境を実現することである.昨年度はその環境の整備と応用を行い,今年度の成果はその環境の改善とC言語の現実的なサポートの拡張である.
1.形式検証の環境の改善:プログラムの形式モデルから実行可能なコードの生成の方式を提案と実験をし,他の言語のサポートのための改善を行った.具体的に,アセンブリのモデルから実行可能なコードの生成ができ,その実験によって,本研究のアプローチの確認ができただけでなく,盛んなデバッガ(GDB)のバグも発見できた.また,形式検証の環境の改善として,モジュールを導入し,他の言語のサポートができるようになった.以上の成果を発表するため,JOUANNAUD Jean-Pierre教授に清華大学(北京,中国)で招待され,セミナー("Formal verification of cryptographic software in Coq", 2010年5月28日)を行った.昨年度の成果と上記の改善に基づく論文が国際雑誌に採択された.また,検証環境の改善として,符号付き多倍長整数演算を導入し,昨年度の予備実験(2進拡張互除法のアセンブリプログラム)に繋がる.
2.C言語の現実的なサポートの拡張:上記の形式検証の環境の改善を踏まえて,C言語のモデルの開発ができた.このモデルは現実的であるため、C言語とアセンブリを組み合わせる低レベルプログラムの検証が可能になる.例えば,現実的な特徴として(再帰的データを含む)構造体のレイアウトと動的メモリ割当を含むメモリーモデルである.学術的な貢献として現実的なC言語のモデルのための分離論理を挙げられる.その論理は象徴するアルゴリズム(in-place reverse list)で動作の確認を行った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Certifying Assembly with Formal Security Proofs : the Case of BBS2011

    • 著者名/発表者名
      Reynald Affeldt (第一著者), David Nowak, Kiyoshi Yamada
    • 雑誌名

      Science of Computer Programming, Elsevier

      巻: (記載確定)

    • 査読あり
  • [学会発表] 分離論理を用いた,C言語プログラムの機械的検証(ポスター)2011

    • 著者名/発表者名
      アフェルトレナルド(第一著者), 山田聖
    • 学会等名
      第13回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ(PPL2011)
    • 発表場所
      北海道札幌市定山渓ビューホテル
    • 年月日
      2011-03-10
  • [学会発表] Instrumenting Error-correcting Codes with SSReflect (work in progress)2010

    • 著者名/発表者名
      Reynald Affeldt
    • 学会等名
      第6回Theorem Proving and Provers Meeting(TPP'10)
    • 発表場所
      名古屋大学多元数理科学研究科
    • 年月日
      2010-11-26
  • [備考]

    • URL

      http://staff.aist.go.jp/reynald.affeldt/coqdev/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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