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2009 年度 実績報告書

統計的モデリングに基づくチップマルチプロセッサの動的最適化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21700054
研究機関東京大学

研究代表者

佐々木 広  東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (20534605)

キーワードチップマルチプロセッサ / 動的最適化 / 動的電源電圧制御 / 計算機アーキテクチャ / ハードウェアカウンタ
研究概要

本年度はまず、CMPにおいて複数のプロセスを同時に実行した際の性能および振る舞いを計測することを目的として、実プロセッサを用いたプラットフォームを複数種類構築した。また、同様の実験をプロセッサのパラメータ(プロセッサのコア数、キャッシュサイズ、キャッシュやメインメモリのレイテンシなど)を様々に変更した場合や、実プロセッサにすでに実装されているDVFSだけでなく、共有キャッシュのパーティショニングなどの実システムでは使用できないハードウェア制御を適用した場合に行なうために、CMPのプロセッサシミュレータを改造し、評価システムを構築した。これらの環境上で様々なプログラムを同時に実行し、それぞれのプログラムが実行されているプロセッサコアにDVFS制御を適用した際の性能およびシステムのハードウェアカウンタの値を計測した。また、シミュレータ上では上記に加えて様々なパラメータを変化させることによる評価も行なった。これらのデータを基にして、システムのハードウェアカウンタの値と適用するハードウェア制御に対するCMPの性能(トータルスループットやフェアネス)の関係をモデル化することを試みた。このモデル化により、対象とする指標(例えばトータルスループット)をDVFSなどのハードウェア制御で最適化することができるようになった。具体的には、実行時のハードウェアカウンタの値と適用しうるハードウェア制御を、構築したモデルに代入することによって最適な制御(例えば2コアのCMPにおいてコアAの周波数を1段階下げ、コアBの周波数を2段階上げる、など)を導出するものである。本手法により、従来のヒューリスティックな制御に比べて、性能向上を達成できることがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Power-Performance Modeling of Heterogeneous Cluster-Based Web Servers2009

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Sasaki
    • 学会等名
      E2GC2 : Energy Efficient Grids, Clouds and Clusters Workshop(E2GC2 2009)
    • 発表場所
      Banff, Canada
    • 年月日
      2009-10-13

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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