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2009 年度 実績報告書

オーバーレイネットワークを利用したインターネットにおける情報の拡散経路推定方式

研究課題

研究課題/領域番号 21700066
研究機関東北大学

研究代表者

和泉 勇治  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 講師 (90333872)

キーワード情報流出 / 移動経路推定 / フロー同一性
研究概要

本研究は、インターネット全体でワームや利用者の意図しない情報流出による流出情報の移動を捕捉するシステムの構築を目的としている。H21年度では、情報の移動を捕捉するために、ネットワークトラピックからファイルなどの捕捉対象の情報の同一性を評価する方式を重点的に検討した。研究計画の段階では、研究者が提案しているTCPのフローに含まれる8ヒット毎のデータコードの発生確率を利用する予定でいたが、それのみを利用した場合、途中でデータ内容に変化があった場合の曖昧性を許容した同一性評価性能が大幅に低下することが判明した。そこで、そのフローを送受信しているアプリケーションが何であるかを突き止め、その情報を基に、同一性を評価するTCPフローを絞り込むことで、性能低下を防ぐことに成功した。フローの送受信アプリケーションの識別には、個々のアプリケーションメッセージの送信間隔がアプリケーション毎に異なる点に着目し、その違いを基に識別する手法を新規に提案した。
また、同一性指標を基に、該当する情報の移動経路をグラフ化する方式についても検討した。情報流出やワームの拡散は多くの場合TCPにより行われるため、TCPのセッションを保持している端末のIPアドレス、ポート番号を基に同一性を探索し、グラフを作成するアルゴリズムの構築も行った。実験ネットワークでワームの感染実験を行い、いくつかの種類のワームで感染経路のグラフ化に成功した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Network Application Identification Based on Communication characteristics of Application Messages2009

    • 著者名/発表者名
      Y.Waizumi, Y.Tsukabe, H.Tsunoda, Y.Nemoto
    • 雑誌名

      Proc.of WCSET 2009 60

      ページ: 708-713

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A New Traffic Pattern Matching for DDoS Traceback Using In dependent Component Analysis2009

    • 著者名/発表者名
      Y.Waizumi, T.Sato, Y.Nemoto
    • 雑誌名

      Proc.of WCSET 2009 60

      ページ: 701-707

    • 査読あり
  • [学会発表] メッセージの送受信特性に基づいたネットワークアプリケーション識別に関する一考察2009

    • 著者名/発表者名
      和泉勇治, 塚辺有哉, 角田裕, 根元義章
    • 学会等名
      電子情報通信学会通信方式研究会技術研究報告
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2009-09-10

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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