10ギガビットネットワークが普及し、高速なTCP/IP通信が行われるようになった。TCP/IPプロトコルではパケット損失を検出し、途中継路上で利用できる最大帯域を推定してロスの無い通信を実現している。ネットワークメディアとして多く利用されているイーサネットのインターフェースは、特性として通信データを受け取るとメディアの最大速度で送出する。そのため、平均通信速度での最大性能を引き出すTCP/IPプロトコルで利用すると、瞬間的な送出速度の問題でパケット損失を生じる。この影響を抑えるためTCP/IPスタックがネットワークインターフェースに渡すデータを送出速度に合わせて調整することで、安定的な通信を行うことをLinux上に実装しテストを行った。
|