本研究は、自然環境が無線通信効率に与える影響を考慮した、環境モニタリング用途で利用する無線センサネットワーク方式の要件調査と方式提案を目的としている。無線通信効率変動を計測するために開発した無線センサノードを実際の自然環境に配置・運用することで長期間の変動傾向を蓄積し、また環境モニタリングにおける要件調査を実施した。それぞれの成果を踏まえて、環境モニタリング用途の無線センサネットワーク方式として、耐障害性とデータ欠損防止および環境が通信効率に与える影響として任意時点で利用可能な通信帯域に着目し、蓄積データ量を考慮した通信制御方式の可能性が示唆された。
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