本研究では、秘密分散技術により鍵は分割され、各メンバとサーバが分割された異なる鍵(メンバ部分秘密鍵、サーバ部分秘密鍵)を所持し、サーバ部分秘密鍵とある一つのメンバ部分秘密鍵によりグループ公開鍵で暗号化されたメッセージを復号できるようなグループ通信システムを想定する。あるメンバが複数のグループに多重帰属しているとき、そのメンバは復号に必要なメンバ部分秘密鍵を複数所有する。多重帰属のために複数の鍵を利用者が管理することは負担であることから、本研究では単一の部分秘密鍵で多重帰属できるセキュアグループ通信方式の開発をした。
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