研究概要 |
平成22年度は,主に以下の研究を行った. サービス競合につながるサービス連鎖のオフライン検出手法の開発 ユビキタスサービスは様々な環境情報を状態をトリガとして実行される.具体的には,気温や在室状況等の環境情報をセンサで検知し,状況に応じたユビキタスサービスを実行する.あるユビキタスサービスが実行された結果,別のユビキタスサービスの実行条件に影響を与えて,2つのサービスが立て続けに実行されるという現象が生じる.これをサービス連鎖と呼ぶ. サービス連鎖は,思いがけないサービス競合を生み,ユビキタスサービスの安全性を阻害するか可能性があるため,事前に検出しておく必要がある. 本年度は,平成21年度に提案したユビキタスサービスのモデルに基づき,任意の2サービス間のサービス連鎖をオフラインで自動検出する手法を開発した.具体的には,あるサービスが実行されたときの環境への影響と,別のサービスの実行条件との重なりを分析することで,サービス連鎖が起こる可能性とそのときの具体的な発生条件を導出する. 以上の結果および関連する成果を,論文誌3編,国際会議論文4編,研究会論文5編にまとめて発表した.
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