研究概要 |
本研究では無線メッシュ網において双方向ハンドオフの際の経路再構築を迅速に行うことを目的として,ハンドオフ前後の経路切り替えをVLAN を用いLayer 2で行う手法を提案した.本方式の基本構成ではAP 間に常に最短経路を設定するためには網のAP数と同数のVLAN を設定する必要があるが,一般のLayer2スイッチでは同時に利用可能なVLAN 数が限られており,規模拡張性を確保できない.そこで,仮想トランクノードと呼ばれる概念を無線メッシュ網に適用し,基本構成と比較して同時に使用するVLANの数を大幅に削減する手法を提案した.本手法により,同時に使用するVLANの数を1/10に押さえながら,経路のホップ数の増加は5%程度に抑えられることを示した.
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