研究概要 |
本課題では広域エリアに分散配置された大小様々な電子機器を安全に管理するためのセキュリティ機構を開発する。本課題では、独自開発の機器ID管理とアクセス制御の機構を実現するソフトウェアを搭載したICチップと板ガム大の小型コンピュータを組み合わせて「セキュアプロキシ」を開発する。このセキュアプロキシは無線ネットワークを構成し、機器にセキュリティポリシを一斉配布して強制させる目的で使用する。本課題によってMachine-to-Machine(M2M)ネットワークでのセキュリティ機能を検証する。 平成22年度は平成21年度に開発したセキュアプロキシ(ICチップ連携機能の一部は未実装)を管理するためのAndroid端末で動作するGUIアプリケーションを開発した。開発した管理アプリケーションでは機器間の連携動作をアイコンで可視化してユーザに提示しアイコンを線でつなぐことで機器同士の連携動作を設定するものである。平成22年度に開発したこの管理アプリケーションでは連携設定(セキュリティポリシのベースとなるデータ)をセキュアプロキシへ自動配信する機構を実現した。本課題の遂行により機器対機器(Machine-to-Machine, M2M)ネットワークのセキュリティ機構の実現に向けて必要となる管理アプリケーションとセキュアプロキシの基本機能を開発した。
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