本研究では、知識メディアオブジェクトとして部品化したデータ、データベース、ウェブ・リソース及びレガシーシュミレーション・システムを含めた様々な検索・計算サービスを連携統合し、結果に対する比較、及び関連情報・詳細情報へのナビゲーションを行うことを可能にする情報探索のための3次元基盤技術を確立することを目指す。該当年度では、以下の2項目の研究課題に関して、以下のように研究を進めた。 (1)複数3次元可視化結果間における協調連携基盤技術の拡張 空間部品を用いた関連情報の入れ子表示、及びエクセル・スプレッドシート中に複数の3次元可視化空間を埋め込む機能のUIを強化した。また、スプレッドシート上での複数可視化空間に対して、(a)ラッシング・アンド・リンキング操作など、異なる可視化空間内の要素間の連携機能、(b)視点移動の同期のような異なる可視化空間の空間属性同士の連携機能、及び(c)詳細情報・関連情報表示のための空間内の要素と他の可視化空間との連携機能に関する基本技術をベースとした、複数可視化空間の間における協調連携基盤技術のさらなる強化を行った。さらに、(d) シュミレーション部品に対するユーザ操作の同期を行う機能の確立した。 (2)様々な検素・計算サービスの連携統合基盤技術の確立 様々なデータベースやシュミレーション・ツールなどの検索・計算サービスに対して共通のインタラェースを与えることによる連携統合技術を確立するために、ウェブ・サービスに対する連携統合技術に基づき、ウェブ・ドキュメント、ウェブ・アプリケーションを含むウェブ上の検索・計算サービスに対する連携統合技術を確立した。
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