研究課題
本研究では、内部構造を持つ3次元モデルを簡単にデザインできる実用的な手法を開発することを目標としている。我々が目指すのは、特殊な計測装置などを持たない一般のユーザが手軽に使える手法であり、これにより例えば医療や教育の現場において人々が3次元的な内部構造を含む物体の概念を伝えるのを支援すること等が可能になる。本年度は、3次元的な内部構造の中でも、色やテクスチャが滑らかに変化していくようなモデルを表現する手法を開発した。たとえば、モデルの表面を赤、中心を青として指定すると、内側から外側にむかって青から赤へと色が滑らかに変化していくように内部の色が定義される。このような表現を実現するために、2次元の描画用に開発されたdiffusion curvesという手法を拡張したdiffusion surfaceという手法を新たに開発した。また、3次元構造を手早く作成するためのユーザインタフェースについても開発を行った。その成果についてコンピュータグラフクスに関する権威ある国際学会であるsiggraphにおいて学会発表を行った。
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ACM Transactions on Graphics Vol.29, Issue 6 (SIGGRAPH Asia 2010), Article 180
巻: Vol.29 ページ: 180:1-180:7
http://www-ui.is.s.u-tokyo.ac.jp/~kenshi/DiffusionSurfaces/index.html