地球科学データの4次元可視化ファイルの共有システムの構築するため、(1) 共有システムの構築、(2) 地球科学データ可視化ファイルの作成、(3) システムの利用とファイル作成のためのコミュニティ作りの3点を進めた。 ・ 共有システムの構築: サーバー用のPCを購入して4次元可視化共有サーバーを構築した。共有サーバーの役割は、(1) スタート・ファイルの提供、(2) データリスト・ファイルの作成と提供、(3) 一部の可視化データ・ファイルの作成と提供、(4) データ検索システム、(5) 関連情報の提供、の5つである。http://dagik.orgとして運用をしている。 ・ 地球科学データ可視化データ・ファイルの作成 可視化データ・ファイルの作成と提供として以下の2つの方法で進めた:(1) データを持っている研究者らが作成し、それら独自のデータベースから提供、(2) 申請者らがデータ提供を受けて作成し、4次元可視化共有サーバーから提供。(1) としては台風経路データなどが追加された。(2) としては古生物学データベースによるデータなどが追加された。 ・ システムの利用とファイル作成のためのコミュニティ作り システムを発展させていくためには、ある一定数の利用者を必要としている。利用者があるとデータ提供も受けやすくなり、上記の(1)の形で可視化ファイルの作成から協力してくれる機関も増えていくと期待できる。そのために、簡単なパンフレットを作成し、学会等において配布を行った。また、サイエンスアゴラ等の科学イベントにも出展し、専門家だけではなくより広い利用者に対して、当データベースを用いた地球科学データの4次元可視化データの利用の普及を行った。
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