本研究は抽象的なフォント参照を行うための書体分類について、従来欧文タイプフェイスしか想定されていなかったPanose分類などをもとに、既存の実装と相互運用可能な形で和文タイプフェイスを分類するための指標について、既存のタイプフェイスの調査を行い、また、既存実装との互換性について検討した。その成果は最終年度に情報処理学会試行標準IPSJ-TS 0013として発表された。 また、調査の過程で、具体的なフォント参照として設計された電子文書中の埋め込みフォントについて、表示・印刷処理の過程で書体が変形する可能性が発見され、これを特定するための照合手法を開発した。この照合手法を利用し、JTC1/ SC2/ WG2/ IRGへ重複符号化の可能性のある漢字群の指摘を行った
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