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2009 年度 実績報告書

情報発信者および受信者の信頼性評価尺度分析に基づく情報推薦技術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21700120
研究機関京都産業大学

研究代表者

河合 由起子  京都産業大学, コンピュータ理工学部, 講師 (90399543)

キーワードWeb / 信頼性 / 情報推薦 / 情報検索 / 可視化 / ユーザ特性 / 感情ベクトル
研究概要

本研究課題では、情報発信者・受信者が話題に抱く感情を抽出することで、各発信者の話題に対する捉え方の違いを検出し、高信頼性情報を提示できる情報推薦技術の研究開発を目的とする。平成21年度は、提案するシステムの基本的な実装を行った。これまでに記事の感情値を抽出する際に辞書を利用してきたが、この辞書は共起関係にのみ基づいて構築されていたため、実際に信頼性に基づく記事推薦システムに用いるためには精度の高い辞書構築を行う必要がある。また、本研究では、発信者の立場(ドメイン)ごとに感情値を算出する必要があり、各記事の感情値を用いてドメインごとの感情グラフを動的に生成することで、効果的にその差異を提示する必要がる。以下にそれぞれの詳細について述べる。(1)辞書の改良として、初年度となる平成21年度はこれまでの共起関係に基づく感情値算出手法だけでなく、単語bigramを生成することで、前出の単語と後出の単語との関係を考慮し、誤差の少ない感情値の算出を行った。(2)記事の感情値抽出では、これまでに行った基礎研究より、5社以上のWebニュースサイトから国内・国外のスポーツ/時事/政治のカテゴリ内の記事(1サイト200記事程度)を1日1回収集し、効率よくデータベースを構築した。(1)で構築した高精度の辞書を用いて、各記事の感情値を算出した。(3)発信者ごとの感情値検出を行った。また、発信者の立場の違いによる内容の違いを可視化する、地図インタフェースを構築する。(4)信頼性判断支援のための感情グラフ生成と(5)関連記事推薦と差異情報の可視化を行った。信頼性判断支援のために(3)で検出したドメインごとの話題に対する感情値をグラフ化し、地図にマッピングするシステムを構築した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 地域性に基づく発信者の観点差異を可視化するセンチメントマップシステムの提案2010

    • 著者名/発表者名
      張建偉
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌:データベース Vol.3 No.1

      ページ: 38-48

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Novel Visualization Method for Distinction of Web News Sentiment2009

    • 著者名/発表者名
      張建偉
    • 雑誌名

      Proc.Tenth International Conference on Web Information Systems Engineering(WISE 2009), LNCS 5802

      ページ: 181-194

    • 査読あり
  • [学会発表] ニュースサイトにおける話題およびセンチメント差異提示システムの検討2010

    • 著者名/発表者名
      松本好史
    • 学会等名
      情報処理学会創立50周年記念全国大会(第72回全国大会)
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2010-03-10

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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